2020年に観てよかった映画
文章というのは書かないと忘れるらしい。
昨今おれの敬愛するみくのしんさん、かまどさん、そして知り合いが文章を書き始めたというのもあり、おれも一年ぶりぐらいに再開してみようと思う。
まずは去年観てよかった映画から。ちなみにおれが去年に観たという意味で、公開年ではないので悪しからず。
10位 ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語〜
「変な映画なのにグッと来る」枠。初期のエドガーライト映画の雰囲気にちょっと似てる。
ストーリーは王道で、売れないミュージシャンがユーロビジョン歌合戦=全ヨーロッパ規模のオーディション番組にひょんなことから出場できることになり優勝するために奮闘する…みたいな感じ。だがところどころ「何??????」みたいな謎シーンがぶっこまれるので飽きない。
あとロシア代表の歌手を演じてるダン・スティーヴンスを見てくれ。完全に主役ふたりを食っている。笑っちゃうぐらい存在感がある。本人もノリノリで演じてて楽しそう。
9位 見えない目撃者
邦画サスペンス歴代1位ぐらいかもしれない。こんなに骨太なスリラーが邦画で作れるのか、すげえ。ストーリーも役者も画もとにかく良い。
主人公の吉岡里帆は視力を失った元警察官という役どころ。ある日助けを求める女の子の声だけを聞いて通報するのだが、「いやいや聞き間違いじゃない?だって目見えないんでしょ??」などと相手にされず、しょうがねえので自分で捜査を進めるというストーリー。
韓国映画のリメイクだそうで、リメイク元も観たがこっちのほうが筋立てとか登場人物の行動に矛盾がなくてよかった。珍しいパターン。
8位 アイデンティティー
掘り出し物。なんかの記事で読んで軽い気持ちで観たら2時間ずーっと釘付けになってた。
いわゆるクローズドサークルの殺人劇なのだが、ものすごくよくできてる。ネタバレせずに語るのは難しいからとにかく観てくれ。
こんな映画知ってたらドヤれるぞ、多分。
7位 RE:BORN
ストーリーは無視してくれ。
これはアクションジャンキーのアクションジャンキーによるアクションジャンキーのための映画だ。とにかく坂口拓をはじめとするアクションスターの共演、あとたまに出てくる有名人(篠田麻里子とかいしだ壱成とか)のサプライズ登場を楽しもう。
動きは皆すごいのだが、おれの推しは坂口茉琴さん。甘いもの好きのめちゃくちゃ強い少年兵(女の子だけど)っていう役がオタク心をくすぐる。トーキョートライブにも出ているぞ。
6位 タイラー・レイク 命の奪還
ストーリーは無視しなくてもいいけど、これもアクションを楽しむ映画。
マイティ・ソーシリーズのソー役で知られるクリス・ヘムズワースがずーーーーーーーーっと戦ってる。ワンカット風とか見せ方も凝ってるし、Netflixオリジナル映画の中ではかなり金をかけてそう。願わくば映画館で観たかった。
5位 ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY
男どもに虐げられてきた女子がチームを組んでめちゃくちゃ悪い男をボコボコにする話。
ちなみにラスボスはオビワンケノービを演じてたユアン・マクレガーよ?豪華だねー。
ハーレイクインが可愛いしちゃんと悪い(スーパーをぶっ壊したりする)ところもあるのが良い。もともとヴィランなんだから変に正義ぶられてもねえ。
タイトルはどうにかならんかったのか?というくらいダサいが、とても良いので観てください。話もアクションも演技も全部平均点を超えてきてる。
4位 ドクター・スリープ
またユアン・マクレガーかい。
かの有名なシャイニングの続編。主人公のユアン・マクレガーはジャック・ニコルソンの息子役で、「シャイニング=かがやき」と呼ばれる超能力を持っている。なんやかんやあってあの山荘にまた行く羽目になるんだけど、その過程がすごくワクワクするのよ。
スリラーかと思えばサイキックアクションで得したラッキー!みたいなレビューを読んだけどまさにそう。
こんな倒し方があるのね、ほうほう…と映像の可能性を感じさせてくれる。サイドキック的な役割を担う女の子もまたいいキャラしてるんだ。
3位 初恋
この三池崇史が見たかったんだよな。ハチャメチャで狂っててアングラでときどきシュールなやつ。
最初のシークエンス→タイトルでもうグッと引き込まれて、あとはジェットコースターみたいにひたすら振り回され続ける、そんな映画です。
ストーリーはあってないようなものだけど、無理やり説明するとすれば、余命わずかのボクサー(窪田正孝)がひょんなことからヤクザの闘争に巻き込まれちゃう…みたいな話。
ベタなこと言うとベッキーがよかったね。あとヒロインが前田敦子に似てる。
3位 クロニクル
ほろにが青春×サイキックアクションことクロニクル、目がもげるほど泣いた。
男子高校生3人がある日超能力を持っちゃって、最初はスカートめくったりとか馬鹿やってるんですけど徐々に暴走し始めてどうなっちゃうんだ????な話。
超能力アクションって腐るほどあるんですけど(アメコミとか全部そうだし、特にX-MENとかはその傾向が強い)、あくまで高校生の青春ストーリーに軸を置いているところが良い。
主人公の三人が「ナード」「優等生」「バカ」ってきっちり属性が分かれてて、それぞれが超能力を持つとこうなっちゃうんだな…って分かりやすく描かれてたのがすごかった。
ちなみにこの監督はファンタスティック・フォーでもメガホンを取ってて、評判カスなんだけどクロニクルにも通じる青春感があっておれはわりと好き。
2位 TENET テネット
もうここで語らなくてもいいだろ。ググってくれ、おれは3回観た。
1位 イップ・マン 完結
コロナ本格的に始まってから初めて映画館に行って観た映画(観客4人ぐらいしかいなかった)。
終始泣きながら観てた。4部作の完結編なんだが、まさにフィナーレにふさわしい気品と風格と強さと優雅さがあったね…。
このシリーズの特徴ってもちろん詠春拳とかイップマン自身の魅力とかなんだけど、個人的には「燃え」のポイントをキッチリ押さえてる点にあると思う。
今回もさんざん痛めつけられてからのスコット・アドキンスとの最終決戦シーンとか、思わず声を出して応援しそうになったからね。
ストーリーとかはもうここで説明するのも野暮だから公式サイトを見てくれ。
あ、あとブルース・リー役の人もとてもよかった。
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こんな感じで、今度はバラエティとかドラマ編も書けたら書きます。